わたしはあなたの名を呼んだ(2002年)
このたび「わたしはあなたの名を呼んだ」と題する福音メッセージ集を出版することになりました。新しい世紀にはいって間もないこのときに、主からこの機会をお与えいただきましたことを感謝し、主の御名を心から賛美いたします。
昨年の九月十一日にニューヨークとワシントンで起こった同時多発テロは、まさに今世紀の今後を予知する出来事だったことは、それからますます激しくなっている世界の政治、経済、社会の大混乱によってうかがい知ることができます。そして、まさしく人類の歴史は聖書の預言どおり、世界の終末に向かって坂道を転がるように進み始めたということを聖書のメッセージによってはっきりと知ることができるのです。
このような混迷と不安に満ちた終末の時代の中にある私たちは、いったいどのように生きればよいのでありましょうか。この悩みに答えることのできる人は私たち人間の中にはだれひとりいません。ただおひとり、私たちを心から愛し、一人ひとりの名を呼んでご自分のみもとに引き寄せようとしてくださる天地万物の創造主、生けるまことの神だけが私たちの悩みに答えてくださるお方であります。しかし、どうしたら私たちは神様のお答を知ることができるのでしょうか。
今回「わたしはあなたの名を呼んだ」と題する本に収めた十二篇のメッセージは、いずれも今の終わりの世に住む私たちが恐れることなく、いつまでも変わることのない希望と喜びと平安を持って生きるにはどうしたらよいのか、というきわめて重要な問題について、神様が聖書を通して私たちに語ってくださっているみことばを、私が各地のキリスト集会や家庭集会でわかりやすく語らせていただいたメッセージの中から選んで編集したものであります。どうかお読みになるお一人おひとりの心に、この本を通して神様が働いてくださり、まだイエス・キリストを信じておられない方も、またすでに信じておられる方も、この終末の世に生きる私たち一人ひとりに対するあわれみと愛に満ちた神様の深いみこころをぜひとも知っていただき、まことの幸せ、まことの喜びをご自分のものとしてくださるよう心からお祈りする次第です。
このたびの出版にあたり、すべてを導いてくださった私たちの造り主である神様にすべてのご栄光が帰されますように心からお祈りいたします。
なお今回の本の表紙には、画家の伊牟田経正兄が一九九六年第八二回光風会展に出品された油彩画「エペソ人への手紙」を用いさせていただきました。表紙装丁の労も取ってくださった伊牟田兄に心から感謝いたします。また、この本の出版について終始協力し、祈ってくれた妻都代子に感謝します。
二〇〇二年十二月
重田定義